避難所の外で過ごしている方へ
災害時も、健康・医療の迷いを一人で抱えないために。
在宅避難・親戚宅・車中泊・ホテル避難など、避難所の外で生活している方と、そのご家族のための「DocTalk 災害時医療ナビゲーション」です。
症状や持病、服薬、被災後の生活状況を総合診療医と一緒に整理し、受診するかどうか、どのような医療機関を考えるか、受診時に何を伝えるかなど、必要な次の一歩を考えるための支援を行います。
診断・治療・処方を行うオンライン診療ではありません。
こんなことで困っていませんか?
災害のあとには、体調だけでなく、薬や通院、生活環境の変化によって、健康・医療について迷うことがあります。
体調や持病への影響が心配
避難してから体調が悪くなった。睡眠不足、不安やストレス、食事や生活環境の変化、血圧・血糖など持病への影響が気になる。
薬や継続している治療が途切れそう
薬をなくした、残りが少ない。透析、インスリン、在宅酸素など、継続が必要な医療をどう続ければよいか不安。
いつもの医療機関に受診できない
かかりつけ医療機関が被災した。避難先から遠くなったり、移動手段がなくなったりして、通院できない。
受診した方がよいのか迷っている
今、受診を考えた方がよいのか、次に何をすればよいのか分からない。症状や経過、生活状況を一緒に整理したい。
受診時に何を伝えればよいか分からない
お薬手帳や検査結果を持ち出せなかった。症状の経過、持病、薬、被災後に変わったことをうまく説明できるか不安。
対象となる方
主に、避難所の外で生活している方と、そのご家族が対象です。
避難している場所そのものではなく、災害によって普段の医療や健康管理が続けにくくなっていることを大切に考えます。
在宅避難をしている方
自宅にとどまっている、または自宅へ戻ったものの、通院・服薬・体調管理に不安がある方。
親戚・知人宅へ避難している方
普段の地域を離れ、いつもの医療機関への受診が難しくなっている方。
車中泊をしている方
車内での生活が続き、体調や持病、睡眠、移動などに心配がある方。
ホテル・旅館などへ避難している方
二次避難・分散避難で、普段の医療や地域の支援との接点が少なくなっている方。
いつもの医療を続けにくくなった方
医療機関の被災、遠方への避難、移動手段の不足などで通院や治療の継続が難しい方。
離れて暮らすご家族
被災地にいる本人の健康や医療について、何を確認し、どう支えればよいか迷っているご家族。



一時的に別の地域へ避難している方、避難所を夜間だけ利用する方、避難先が変わって相談先が分からなくなった方も、困りごとを整理する対象として考えています。
避難所内で困っている場合は、まず現地の医療・保健スタッフへご相談ください。
DocTalkができること
症状だけでは分からない事情も含め、必要な次の一歩を一緒に考えます。
今の状況を整理します
症状だけでなく、生活と医療へのアクセスまで。
現在の症状と経過、持病、常用薬、アレルギー、かかりつけ医療機関、継続が必要な医療を確認します。食事・水分、睡眠、移動手段、受診を難しくしている事情も含め、今いちばん困っていることを一緒に整理します。
次の行動を整理します
受診するかどうかを含め、一人では決めにくいことを一緒に。
受診を検討する必要があるか、どのくらいの時間軸で考えるか、受診までに何を確認するか、どのような変化があれば改めて相談・受診を考えるかを整理します。
受診先・相談先の候補を整理します
いつもの医療機関に行けないときの選択肢を。
必要な診療科や医療機関の種類、利用できる相談先を整理し、確認できる公式情報などをもとに候補をご提案します。実際の診療時間や受診可否は、ご本人またはご家族から医療機関へご確認ください。
受診時に伝える内容を整理します
混乱していても、必要な情報が伝わる形へ。
受診目的、症状と経過、持病、薬、被災後の生活変化、かかりつけの状況、医師に確認したいことや配慮事項を整理し、必要に応じて「災害時受診サポートシート」にまとめます。
サポートシートを見る →DocTalkは、医療機関に代わって診療するのではなく、
この支援が生まれた背景
避難所にいないことは、
困っていないことを意味しません。
2026年8月、DocTalkの医師がJMATの一員として令和8年熊本地震の被災地で医療支援に従事しました。避難所内には、災害支援ナースや医療・保健スタッフによる支援と情報共有の体制がありました。
一方で、在宅避難、親戚・知人宅への避難、車中泊など、避難所の外で生活している方ほど、困りごとが支援側から見えにくくなる可能性を実感しました。断水、トイレ、寝床、暑さ、睡眠、移動、服薬、かかりつけ医療機関の被災など、生活の変化が健康や医療へのアクセスに直結していました。
派遣前は避難所内でのオンライン相談も想定していました。現地経験を通して、避難所内では既存の支援体制を優先し、DocTalkはその外側にある医療アクセスの空白を支える方がよいと考えるようになりました。

ご利用の流れ
相談内容に応じて、必要な支援を組み合わせます。
- 01
お申し込み
支援実施中は、このページからお申し込みいただけます。対象地域・受付期間・相談枠をご確認ください。
- 02
分かる範囲で事前情報を入力
症状や困りごと、現在地・避難先、持病、常用薬、かかりつけ医療機関、被災後の変化などを入力します。資料が手元になくてもご相談いただけます。
- 03
総合診療医とオンラインで相談
今いちばん困っていること、受診を考える必要があるか、次に何をすればよいか、どのような医療機関を候補にするかを整理します。
- 04
必要に応じて、受診先の候補を確認
DocTalkで候補を整理した後、ご本人またはご家族から医療機関へ連絡し、受診可否、対応可能時間、持参物、受診方法をご確認ください。
- 05
必要な場合は、受診時に伝える内容を整理
受診することになった場合は、症状や経過、持病、薬、生活変化、確認したいことなどを整理し、必要に応じてサポートシートを作成します。
ご相談内容やその後の状況によっては、受診できたか、薬を確保できたか、症状に変化がないかなど、短期間の再確認をご提案することがあります。
災害時受診サポートシート
受診先に伝えたいことを、分かりやすく整理します。
お薬手帳や検査結果を持ち出せなかったり、普段とは異なる医療機関を受診したりするとき、限られた診療時間で状況を伝えることは簡単ではありません。DocTalkでは、受診することになった方など、必要に応じて相談内容をシートにまとめます。
医療情報だけでなく、被災後の生活、かかりつけ医療機関の状況、確認したいことを整理します。内容量に応じて複数ページになることがあります。スマートフォンで提示したり、PDFとして保存・印刷してご利用いただけます。
- PDF形式 · 約381KB · 新しいタブで開きます。
- デモ版は記載内容・構成を示す見本です。実際のシートの内容やページ数は、ご相談内容によって異なります。
- デモには避難所で生活する方の例を掲載しています。避難所内にいる方は、まず現地の医療・保健スタッフへの相談を優先してください。
シートの詳しい記載項目
シートに整理する主な内容
基本情報
- 基本情報・受診予定診療科
- 今回の受診の目的
患者さんの現状
- 現在の症状と経過
- 被災内容と現在の生活状況
- 基礎疾患・これまでの治療
- 常用薬・アレルギー
- 使用している医療機器
- かかりつけ医療機関・主治医の状況
整理サマリー・相談事項
- DocTalkで整理した現在の状況のサマリー
- 受診時に確認・相談したいこと
特記事項・注記
- 必要に応じて緊急連絡先
- 受診先へ共有しておきたい事項
受診時の情報共有のための参考資料です。
診療情報提供書・紹介状ではなく、診断・治療方針の決定を目的としたものではありません。最終的な医学的判断は、受診先医療機関での診察・検査に基づいて行われます。提示により受診や診療が保証されるものではありません。
離れて暮らすご家族についても相談できます
家族のことが心配。でも、何を確認し、どう動けばよいか分からないときに。

ご本人がオンライン相談を利用しにくい場合など、ご家族が把握している範囲でご相談いただけます。持病や常用薬はどうなっているか、いつもの医療機関へ通えているか、本人に何を確認すればよいかなど、次の行動を一緒に整理します。
ご家族が把握している内容と、ご本人に確認できている内容を区別します。家族からの情報だけでは判断できないこともあり、必要に応じて本人への確認や、現地の医療機関・支援者への相談をお願いする場合があります。
避難所内にいる方へ
まず、現地の医療・保健スタッフへご相談ください。

避難所では、支援者同士で情報を共有しながら健康状態の確認や必要な対応が行われている場合があります。DocTalkは、こうした現地の支援体制とは別に、新たな患者管理や相談経路をつくることを目的としていません。
現地で対応できることは現地の支援を優先し、その支援との接点が少なくなりやすい方を補う役割を目指しています。
ご利用にあたっての大切なご案内
診療ではなく、次の行動を整理するための支援です。
災害時の診療や救急対応をオンラインで代替するサービスではありません。以下の対応は行っていません。
- 診断、検査の指示、治療・薬の処方
- 救急対応・緊急搬送
- 医療機関への直接の連絡・予約代行
- 医療機関での受け入れや受診可否の確約
受診前に、ご本人・ご家族から確認を。
- 候補をご提案した場合も、実際の診療時間や受け入れ状況は変化します。
- 受診前に、ご本人またはご家族から医療機関へ連絡し、対応可能時間や受診可否をご確認ください。
緊急性の高い症状がある場合は、DocTalkへの相談を待たないでください。
次のような症状や状態がある場合は、119番への通報や、地域の救護所・救急相談窓口・医療機関などへの相談を優先してください。
- 意識がもうろうとしている、反応が悪い
- 強い呼吸困難
- 持続する強い胸の痛み
- 突然の麻痺や言葉の出にくさ
- けいれん
- 大量の出血や重いけが
- 強い腹痛
- 高い発熱が続き、ぐったりしている、水分がとれない、意識の変化や強い息苦しさを伴っている
- 著しい脱水や、極端にぐったりしている
- 自傷や他害のおそれがある
- その他、急激で重い症状がある
「相談してから救急受診する」のではなく、緊急性が高いと感じる場合は、救急への行動を優先してください。
周囲でも同じような症状がみられる場合

発熱、咳、嘔吐、下痢などが、同じ避難先や生活場所で複数の方にみられる場合は、感染症が広がっている可能性があります。医療・保健スタッフ、施設管理者、地域の相談窓口などへ早めにお知らせください。DocTalkへの個別相談だけで完結させず、周囲の方を含めた対応につながることを優先してください。
現在、災害時医療ナビゲーションの受付は行っていません。
災害の発生状況、通信環境、地域の医療情報、支援体制などを確認したうえで、必要に応じて対象地域・受付期間・相談枠を定めて支援を実施します。支援を開始する場合は、このページでご案内します。

